画題:(鹿児嶋県)まことの電知
判型:大判錦絵
画工:未詳
版元:大阪・鈴木利兵衛
記者:鈴木利兵衛
届日:明治10年3月26日
出版:明治10年4月□日
詞書
偖、暴徒の内、隊長ともいふべきものは、
西郷小平、永山矢一郎、別府新助、別府九郎、逸見十郎太、永山九成、浅井直之進、松永清之丞、高木十二、河野四郎、村田三介、市本勘助、山内半左衛門、弟子丸応助、野村十郎太、中嶋武彦、肥後助左衛門、児玉八之進、伊藤直二、山口小右衛門、平山新助 此他、名前知れずと。
扨、植木は官軍乗取たりと思ひの外、賊将篠原国幹、第五軍村田新八、過日重手にて死せりと説したりしが、疵傷のみにて死にいたらず。此両人、数千の兵を合して、此処を先途と取囲み、激戦す。
又、西郷は川尻陣営にて、俳人、茶坊なぞ寄て、悠々閑寛たるありさま成と風説もありますが、どふであろふ。跡は追々、次号てしらします。
所蔵者/掲載図書
生住昌大
熊本市博物館
福岡市博物館