金井源次郎

画工未詳「鹿児嶋事件新報」第五号

1877-09-19 「鹿児嶋事件新報」5号
生住昌大 蔵

画題:鹿児嶋事件新報 第五号
判型:大判錦絵
画工:未詳
版元:大阪・金井源次郎
記者:金井源次郎
届日:明治10年9月19日

詞書

つゞいて、官軍くわんぐんぜい要害やうがい険固けんごの都の城に押寄おしよせしが、暴軍ぼうぐんもかねてしたるほうげきはげしく、飛来る炮丸ほふぐわんともせず近より攻戦よく、賊軍ぞくぐんも今は当りがたく延岡、宮崎地方へ引退ひきしりぞく。官軍は都の城をおとし入れ、守りをげんにし当も、延岡にすゝまれたり。此処こゝに延岡の士ぞく今井助十郎は、官軍のためぞく追退おいしりぞけんと計略けいりやくをなす中、賊は是を探偵たんていし、今井を捕縛ほばくし、賊ゑいの大庭に引、色々とこふ伏をとけどもしたがわざりしとぞ。返て順逆をとく今井をきりさいなんだりしといふ。跡おいおいおはなし申升。

今井助十郎、村田新八

所蔵者/掲載図書

生住昌大