明治10年5月届

楊洲斎周延「鹿児嶋戦記」

1877-05-08 周延「鹿児嶋戦記」
生住昌大 蔵

画題:鹿児嶋戦記
判型:大判錦絵3枚続
画工:楊洲斎周延(橋本直義)/楊洲斎周延筆
版元:東京・木村清助
記者:乕重晴
届日:明治10年5月8日

詞書

頃は三月初めの事なりとか。官軍の勢ひするどくして、賊兵、是を防ぐことかなわず。官兵、進んで追退ぞけ、弾薬の長持五さをゝ奪ひ取、本営に持来り、彼長持の中を改めんとふた取除れば、こは何如に、弾やくならで数多の賊兵、刃抜つれおどり出、無二無三に斬めぐれば、不意討れておどろきしが、強気の官兵抜合せ、忽ち賊徒を追ひ退ぞけし勇戦は、目覚しかりける次第也。  乕重晴記

(右)淵辺高照、西郷隆盛、別府新介、永山矢一郎、河野四郎、高城十二
(中)弟子丸応助、中嶋武彦
(左)山内半左衛門、山口小右衛門、伊藤直二、児玉八之進、市本勘助

所蔵者/掲載図書

生住昌大
海の見える杜美術館
熊本市博物館
玉名市立歴史博物館こころピア