荒井三之助

楊洲斎周延「(鹿児島新聞)美々津川大戦争」

1877-09-25 周延「(鹿児島新聞)美々津川大戦争」
生住昌大 蔵

画題:(鹿児島新聞)美々津川大戦争
判型:大判錦絵3枚続
画工:楊洲斎周延(橋本直義)/楊洲斎周延・印
版元:東京・荒井三之助
彫工:彫多
届日:明治10年9月25日

詞書

明治十年八月初旬、官軍は既に広瀬、高鍋を打破り、勢ひに乗じて美々津川迄突進す。賊兵は川を隔て塁を築き、最巖重に防御なす。此両岸高くして削るが如く、激流巖石を転し、容易ならざる要害なれど、官軍之をこともせず、岸に添ひ沂涸り、樹木を伐て巖に渉け、或は筏に組なしつ。嶮岨を犯して攻撃し、竟に富坂新町に入りしは、同月七日の午後なりけりとぞ。

(右)桐野ノ妾、淵辺髙照、河野四郎、平山新介
(中)篠原ノ妻、浅井直之進、永山九成、伊東直治、西郷隆盛、市本勘介

所蔵者/掲載図書

生住昌大
鹿児島大学