明治10年7月届

楊洲斎周延「(鹿児島軍記)御舟激戦之図」

1877-07-25 周延「(鹿児島軍記)御舟激戦之図」
生住昌大 蔵

画題:(鹿児島かごしま軍記ぐんき御舟みふね激戦げきせん
判型:大判錦絵3枚続
画工:楊洲斎周延(橋本直義)/楊洲斎周延・印
版元:東京・大倉孫兵衛
届日:明治10年7月25日

詞書

暴徒の巨魁西郷隆盛、肥後川尻を本陣とし、熊本城を囲み攻め、山鹿、木の葉、植木の各所へ兵を分ち、屡々官軍と抗戦す。然るに、黒田参軍、高島大佐は軍艦にて宇土、八代に上陸し、賊の本陣川尻に向て進撃し、官賊激しき戦ひの中に目立し一個の壮士、これなん日向佐土原なる旧知事の三男にて、町田啓次郎といふものにて、賊中の一将たり。

(右)西郷隆盛、村田新八妻
(中)別府新介、町田啓次郎
(左)黒木中佐、篠原妻女

所蔵者/掲載図書

生住昌大
海の見える杜美術館
国立国会図書館
福岡市博物館