明治10年9月届

進斎「戦地実況奏聞之図」

北九州市立大学 蔵

画題:戦地実況奏聞之図
判型:大判錦絵3枚続
画工:進斎(古林永成)/応需進斎蛾
版元:東京・山中市兵衛
届日:明治10年9月21日

詞書

如月以降、西海の一隅に当りて変あり。時に川路公には地方の職を暫ばらく転じて、三月廿日、別働隊第一旅団司令長を命ぜられ、翌廿一日、西京丸乗込、戦地へ赴く。爾来、屡々功を奏せし事、衆人の知る所なり。后七月三日、京師に凱陣、行在所へ昇殿ありて、同四日、参朝。恐多くも主上御前に於て地図面を以て詳細戦場の実況奏聞に入られたりしは、実に一大美事と称しあへり。

(右)随行武官方、陸軍少将兼大警視川路利良、議官柳原前光
(中)工部卿伊藤博文、内務卿大久保利通、侍従長東久世道禧
(左)太政大臣三条実美、宮内卿徳大寺実則

所蔵者/掲載図書

北九州市立大学