松桜茂広

松桜茂広「西郷隆盛切腹図」

1877-11 茂広「西郷隆盛切腹図」
生住昌大 蔵

画題:西郷さいがう隆盛たかもり切腹せつぷくのづ
判型:大判錦絵3枚続
画工:松桜茂広(※未詳)/応需松桜茂広・印
版元:大阪・川上作次郎
届日:明治10年11月□日

詞書

賊魁西郷、桐野等は、延岡落城の後は、日向の山間に退縮せしが、八月十八日、江ノ岳山より突出し、官軍の囲みを破り、脱兎の勢ひ尖くして、直に三田井へ突入、道なき山谷を走り、不意に鹿児島へ進入し、一時動揺なしたるも、名有賊将陣没なし、亦は降伏なしけるにぞ。隆盛は桐野、村田と諸共に、漁舩に取り乗つて密に港を漕出せしに、海軍の固め厳なる故、今は斯かふと覚悟なし、腹かき切て死たり。是正に、明治十年九月廿四日午前九時三十分発、同県よりの電報なり。

(右)桐野利秋
(中)西郷吉之助隆盛
(左)村田新八郎

所蔵者/掲載図書

生住昌大