明治10年5月届

真匠銀光「(鹿児島新聞)福岡暴行之図」

1877-05 銀光「(鹿児島新聞)福岡暴行之図」
北九州市立大学 蔵

画題:(鹿児島新聞)福岡ふくをか暴行ばうぎやう
判型:大判錦絵3枚続
画工:真匠銀光(安達平七)/依頼随真匠銀光画・印
版元:東京・福田熊治郎
記者:大田□(金に常)
届日:明治10年5月□日

詞書

(鹿児島新聞)福岡暴行之図
戦地の物語には最あはれなる事多かり。吉松陸軍中佐は田原坂に於て戦死しけるが、細君はいまだその確報も得ざれば、福岡港町なる吉田新市の宅に宿泊しを、福岡暴徒は不意におしよせ、吉松の細君、家来島内の両人を見るよりも、追取囲んで斬つくるを、遁るゝだけはと島内は、右に左に支へるうち、細君は辛うじてその場をのがれ、島内友治はふみ止まり、暴徒のために斬ふせられ、果敢なく此所に息たえたり。
  太田□誌

(右)古間慎五郎、松本彦十、八木和一、吉田新市、村上三吾、加藤固、吉松ノ若党某
(中)文光思太郎、久世芳麻呂、越智彦四郎
(左)忠臣島内友治

所蔵者/掲載図書

北九州市立大学
福岡市博物館