明治10年10月届

楊洲斎周延「鹿児島珍聞」

1877-10-06 周延「鹿児島珍聞」
生住昌大 蔵

画題:鹿児島珍聞
判型:大判錦絵
画工:楊洲斎周延(橋本直義)/楊洲斎周延・印
版元:東京・木村清助
記者:木村福次郎
届日:明治10年10月6日

詞書

こゝ西郷さいがう隆盛たかもりは、此程このほど戦争せんそうとき無く、鹿児島かごしま本陣ほんじんり、壱千未満みまん残兵ざんぺいあつめ、おのれ四肢てあし動使うごかすごと屡々しばしば王師わうしてきせしが、ついに明治十年九月廿四日、官兵くわんぺい四方より攻撃こうげきなすおりに、新撰旅団しんせんりよだんぐん中尉ちういかね大警だいけい部安村治孝はるたかくんが、しろ山にて西郷を見飛掛とびかゝり、其所持しよじするピストルをうばり、なを西郷を生捕いけどらんとするさい、同人のためうす手をけ、其ひまの者来りて、西郷のくびち取り逃げたりとなん。/木村福次郎述

新撰旅団大警部安村君、西郷隆盛

所蔵者/掲載図書

生住昌大