明治10年8月届

楊洲斎周延「鹿児嶋征討紀聞」

1877-08-24 周延「鹿児嶋征討紀聞」
生住昌大 蔵

画題:鹿児嶋征討紀聞
判型:大判錦絵3枚続
画工:楊洲斎周延(橋本直義)楊洲斎周延/
版元:東京・沢久次郎
届日:明治10年8月24日

詞書

賊将隆盛、衆人に向ひ、「都の城は吾兵の死を決すべきの地なれば」とて、厳重に准備なし、固く守らしむ折から、官軍は賊塁数ヶ所を陥し入れ、勢ほひ盛んに美々津川まで進撃し、山陰の樹木を伐り、筏にくみ、各
所の巌頭を凌ぎ、漸にして向ひの岸に到り、賊の大軍を撃戦なせば、終に茲をも堪へ得ず、退縮せしとかや。

(中)山田少将
(左)別府新助、渕辺高照、池上四郎、永山矢一郎、辺見ノ娘、篠原ノ妻、桐野利秋、西郷隆盛

所蔵者/掲載図書

生住昌大
海の見える杜美術館
熊本市博物館
国立国会図書館