生住昌大 蔵
画題:東京毎夕新聞 第五号 都城新座顔見世
判型:大判錦絵3枚続
画工:豊原国周(荒川八十)/豊原国周筆・印
版元:東京・福田熊次郎
記者:亀乃屋万翁記
彫工:ホリクヤタ
届日:明治10年11月17日
詞書
都城新座顔見世
夫戦場の光景は風もかなしみ日も曛て。岩壁峨々とそびへたる。渓間に潜む武夫は。敵か味方歟白華表。神の御前は物凄し。ト此合方をキツカケに。浅黄の幕をふり落し。先三建目のだんまりを。明てみやこの新舞台。遅れながらも顔見世に。三千両の上手の手揃ひ。水も洩さぬ鹿児島戦記は。大砲小銃のきらひなく。当るといふが吉兆々々。
亀乃屋万翁記
(右)前陸軍大将西郷隆盛/市川団十郎
(中)賤の女ひと葉、実は桐野□妾お秋/尾上菊五郎
(左)熊本の賊魁池辺吉十郎/市川左団次
所蔵者/掲載図書
生住昌大
海の見える杜美術館