北九州市立大学 蔵
画題:鹿児島征討記
判型:大判錦絵3枚続
画工:歌川国松(※記載なし)/※落款なし
版元:東京・綱島亀吉
価格:6銭
届日:明治10年3月17日
詞書
西郷隆盛は川尻を本陣となし、新政大総督征討大元帥西郷吉之助と大書したる標札を掲げ、日夜軍事を議し居たりしが、三月一日に至て官軍大挙し、此所に進撃したりけるが、賊軍は之と聞くより、一軍を以て伏兵となし、一軍は直に官軍と激戦し、偽り敗して兵器を捨て、散々の体にて敗走なしたりけるを、官軍は勢に乗しを短兵急に進撃したる所ろ、豈図らんや、横合より突然として一手の伏勢起りて、官軍と大激戦す。因て官軍一時利を失ひ、一先引退きたりと。
(右)山口小右衛門、西郷隆盛、児玉八之進、淵部高照
(中)平山新介、桐野利秋、浅井直之進
(左)池上四郎、永山矢一郎、篠原国幹、村田新八
所蔵者/掲載図書
海の見える杜美術館
北九州市立大学
国立国会図書館