明治10年1月以前届

梅堂国政「熊本太平記之内 東京相撲秋月之賊徒ヲ捕縛スル図」

1876-12-29 国政「熊本太平記之内」
生住昌大 蔵

画題:熊本太平記之内 東京相撲秋月之賊徒ヲ捕縛スル図
判型:大判錦絵3枚続
画工:梅堂国政(竹内栄久)/梅堂国政図・印
版元:東京・山本平吉
記者:篠田仙果
届日:明治9年12月29日

詞書

櫓太鼓の音と共に鳴渡りたる力士の名誉は、筑前なる旧秋月の藩士等、前原一誠に煽動かされ、原江正雄、石井鉄三、外二名、巨魁となりて暴動せしが、折しも東京相撲の一ト連、同国甘木町にて興行なし居りしかば、福岡県の依頼により御下渡しの刀を帯し、わしが浜、梅ヶ谷、頭取となり、二タ手にわかれ、賊数名捕縛なせしは、明治九年十月廿九日なりとぞ。

記者 篠田仙果

国のため捨る命はをしからじわしづかみにてみな生捕らん 鷲ヶ浜
これはお茶の粉鉄丸の煮豆でる 大見崎
日の恵み選出されたり谷の梅 梅ヶ谷
正宗の樽引さげて冬囲ひ 大淀
かちかちとなる拍子木の幸先に勇ふりだす大まとひ関 木村五郎

(右)春日野万吉、稲川政右衛門、鞆の平団治、佐倉川鉄五郎、大纏長吉、宮崎久留馬之介、大見崎力蔵、鈴木十郎、
(中)梅ヶ谷藤太郎、神崎宗助、長山勝五郎
(左)土岐新澄、鷲ヶ浜音右衛門

所蔵者/掲載図書

生住昌大
福岡市博物館