明治10年1月以前届

真匠銀光「(会津)戦争記聞」

1877-01-15 銀光「(会津)戦争記聞」
北九州市立大学 蔵

画題:(会津)戦争記聞
判型:大判錦絵3枚続
画工:真匠銀光(安達平七)/応需真匠銀光画・印
版元:東京・林吉蔵
記者:大田□(金に常)
価格:6銭
届日:明治10年1月15日

詞書

吹き起る嵐烈しき陸の奧に、秋風さそふ虫の音も、断て久しき炮戦に、其住み馴し会津領、野辺に花咲く七草も、枝をなして若松の、城を枕に夜もすがら、薄尾花を斯やとばかり、鎗長刀の歩先を揃ひ、光り耀き白露も、消ぬ心と会藩は、妻子諸友打死の、覚悟の前とは申ながら、女武者の一と備ひ、英傑の党に続て暴戦し、老臣家来は落城に及び、中に一と際憤発の家臣は、主君を始め城内に折合、勇志は退陣して、明治元年九月下旬、官軍方へ歎書を贈り、主従降伏し、奥羽の戦争忽ちに静謐となり、王政復古の治世となるらん。/編輯 太田□識

(右)肥後守容保、梶原平馬、内藤助右衛門、玉木勇女
(左)赤岡竹女、原田対馬、山川大蔵、参謀山県公、参謀伊地知公、参謀板垣公、参謀西郷公

所蔵者/掲載図書

北九州市立大学
小西四郎『錦絵幕末明治の歴史4 維新の内乱』