浦野浅右衛門

山崎年信「(鹿児島日記)城山攻激戦図」

1877-10 年信「(鹿児島日記)城山攻激戦図」
生住昌大 蔵

画題:(鹿児島日記)城山じやうやま攻激戦こうげきせん
判型:大判錦絵3枚続
画工:山崎年信(山崎徳三郎)/応需年信・印
版元:東京・浦野浅右衛門
届日:明治10年10月□日

詞書

明治十年九月廿四日の早天より、官軍の諸将校、進路を定め、大挙して鹿児島なる城山を攻撃あるに、賊魁西郷、桐野を始め、村田、池上、其余の隊長、今日を最期の一戦と、少も臆する気色なく、兵士を指揮して発砲なし、小勢を以て大軍に当り、花々敷激戦なす。然るに、東伏見宮は第一番に城山乗入り、続て各隊切入るにぞ。賊軍、今は是迄と、西郷すでに切腹なせば、其余の人々、思ひ〱に討死なし、全く鎮静に及び、万民安堵
の思ひをなしたり。

(右)西郷隆盛、池上四郎、永山矢一郎、桂四郎、辺見十郎太、別府新助
(中)村田新八、桐野利秋
(左)一中隊、三好少将、東伏見宮、三浦少将、安村大警部

所蔵者/掲載図書

生住昌大
海の見える杜美術館
福岡市博物館